出羽三山と周辺の見所
@出羽三山神社
a 出羽神社三神合祭殿と鏡池
羽黒山山頂に月山、羽黒山、湯殿山の三神をを祀る本殿がありますが、庄内の人は通称羽黒山といっております。
度々の火災で現在の建物は1820年に建て替えられた入母屋造りで高さ28.2m、遥拝殿間口26m、奥行き20m、茅葺き屋根厚さ2.1mの豪壮な大社殿である。月山、湯殿山が冬季の豪雪のため参拝が出来ないが為に此処に勧請された物と云います.厚さ2mからの茅葺き屋根は東北一を誇り、内部は総漆塗りとなっていてる。神仏習合の名残をとどめている建物で一見の価値があります。
社殿の前に鏡池は昔御手洗池と呼ばれ、底をさらったところ平安、鎌倉、江戸中期の鏡が多数(約600面)出てきた。その内
190面が本殿の手前にある羽黒歴史博物館に収納され国の重要文化財の指定を受けている。

「涼しさや ほの三日月の 羽黒山」   芭蕉 

本殿南側より 本殿真前より 本殿北側より
鏡 池 よ り 本殿前の鏡池 蜂子皇子を奉る神社

 お勧めお食事どころ
本殿の左手のずっと奥の方にに斎館があり、此処の精進料理は価格もお手ごろ価格から色々設定されております。春は春の山菜を食べながら残雪の鳥海、庄内平野を望めながらのお食事、夏はせみ時雨の中で涼を取りながらののお食事と又絶品です。
又、此処は参拝客の宿泊所ともなっており年中無休です。なお、斎館の精進料理は要予約となっている。
 
精進料理(税別)1,500円、2,000円、3,000円。その他雪の膳5000円、月の膳7000円、花の膳10000円等がある。
1泊2食付7,000円より
 斎館(旧華蔵院)    0235-62-2357
 
【問い合わせ先】
出羽三山神社社務所
住   所 東田川郡羽黒町手向
電   話 0235-62-2355
そ の 他 年中無休 昇殿参拝ご祈祷3000円より 
 
b 羽黒歴史博物館
鏡池から出土した古鏡約500面のうち190面の銅鏡や仏像など出羽三山に関する資料が展示されています。その中に松尾芭蕉に関する古文書等もあります。
明治時代の神仏の分離によりうち捨てられた仏像、宝物などが多数展示され、中には重要文化財の指定を受けている物まであります。

 
羽黒歴史博物館 羽黒歴史博物館前の参道

【問い合わせ先】
出羽三山神社社務所
住   所 東田川郡羽黒町手向
電   話 0235-62-2355
時   間 8時30分〜17時 受付16時迄/4月中旬〜11月下旬まで開館(期間中無休)
c 五重塔
鶴岡から県道47号線を東に行き、羽黒町手向(トウゲ)の入り口から46号線(旧)道に入って信号機から町道を直進して行くと羽黒山修験の里坊が見えてきます。各坊は昔から里山伏を兼ねており、日本各地からの三山参りの講の方々の先達や泊まる宿泊施設を提供して生計を営んできました。

黄金堂を過ぎてまもなく随身門へと出ます。 

神域の表玄関である羽黒山の随身門をくぐり、階段を下りしばらく歩きますと祓川に架かる御神橋に出ます。御神橋の右手に山伏が身を清めるという須賀の瀧が見えます。この須賀の滝は時々水が枯れてしまう事があり、私が行ったときもありませんでした。

さらに杉並木の参道を進むと左手に樹齢1000年の爺杉が見えてきます。樹の周囲10mの巨大杉「爺杉」があり、国の天然記念物の指定を受けております

一の坂の
上り口手前左手に目指す国宝五重塔が忽然と現れます。
東北で最古の五重の塔といい、創建は920年平将門と伝えられています。現在残っている塔は、今から約600年前に時の領主武藤氏により大修復されたものです。
高さが29.9mの三間五層柿葦素木造で、昭和41年には国宝に指定されました。
初夏の五重塔 真冬の五重塔
祓川にかかる御神橋
爺 杉 参道一の坂 羽黒山の表玄関 随身門
d 南谷別院跡
羽黒山参道の階段を登り、三の坂から右手に老杉の下道を約500mほど歩いた場所にあります。元禄の頃芭蕉が七泊八日逗留したというこの別院は羽黒山中興の別当天宥より建てられました。
別院の池の脇に芭蕉の句碑が建てられております。
別院の礎石跡 別院の礎石跡 別院前の池

「ありがたや雪をかをらす南谷」  芭蕉